映画感想

[映画] ハローワールドの感想と考察ネタバレ!番宣通りの衝撃のラスト!

「Hello World(ハローワールド)」を見てきました!

9月20日に公開された最新のアニメ映画です。

結構難しい内容で、「君の名は」「天気の子」とはまた違った面白さがありました。

私なりの感想考察を書いてみようと思います。

 

映画『Hello World』基本情報

 

「Hello World」と聞くと、エンジニアの方なら「プログラム学習の基本かな?」と思うかもしれません。

今回紹介するのはそちらではなく、2019年9月20日に公開されたアニメ映画です。

京都を舞台にしていて、作品のところどころに史跡や名所も描かれています。

映画は「青春恋愛をテーマにしたアクションSF」です。

もちろん恋愛ものとしても楽しめますが、結構SF要素が強いので最後に考えさせられるような作品です。

「この物語はラスト1秒でひっくり返る」

というキャッチフレーズで宣伝されています。

 

 

アニメ映画といえば、比較になるのが新海監督の「君の名は」「天気の子」ですよね。

「君の名は」や「天気の子」は王道の青春恋愛と言う感じです。

映画見た感じだと、その2作品と「Hello World」は印象が結構違います。

比較するとこんな感じ。

 

監督は伊藤智彦で、脚本は小説家の野崎まどか執筆です。

伊藤監督は興行収入25億円の大ヒット映画「劇場版ソードアート・オンライン オーディナルスケール」の監督、先日金曜ロードショーで地上波放送があった「サマーウォーズ」の助監督を務めた方です。

 

関連作品

 

アニメ映画といえば、比較になるのが新海監督の「君の名は」「天気の子」ですよね。

「君の名は」や「天気の子」は王道の青春恋愛と言う感じです。

映画見た感じだと、その2作品と「Hello World」は印象が結構違います。

比較するとこんな感じ。

 

君の名は・天気の子 Hello World
絵の綺麗さ 3DCG ◎ 3DCG ○
青春恋愛
音楽
アクション
SF

 

各項目はそれぞれの要素の強さで評価しています。

「君の名は」「天気の子」は恋愛要素が強く音楽も素晴らしいので広い層に受ける作品だと思います。

 

対して「Hello World」は恋愛要素はもちろんありますが、それよりSF要素が強いです。

「現実世界」と「情報世界」が出てきます。

伊藤監督は情報世界の物語作品を多く作っていて、得意なのでしょう。

情報世界にダイブする描写は過去作「SAO」を思わせるものでした。

また、「サマーウォーズ」もバーチャル世界で暴走するプログラムと戦う、という内容でしたね。

現在盛り上がりを見せているVR「バーチャル・リアリティ」など、情報世界の物語はいかにもSFという感じがします。

 

「SAO」「サマーウォーズ」ともに「U-NEXT」で見れるので、気になる方は視聴してみてください。

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キャラ・キャスト

 

映画のキャラとキャスト情報です。

堅書直美(かたがきなおみ): 北村匠海

 

helloworldの堅書直美映画公式サイトより

 

主人公。

2027年の京都に住む高校1年の内気な高校生。

臆病なところがあり、そんな自分を変えたいと思っている。

本(特にSF)を読むのが好き。

 

カタガキナオミ(先生): 松坂桃李

 

hello world カタガキナオミ映画公式サイトより

 

10年後(2037)年からやってきた堅書直美を名乗る男性。

 

一行瑠璃(いちぎょうるり): 浜辺美波

hello world itigyoururi映画公式サイトより

 

主人公の未来の恋人。

直美は図書委員として知り合い、惹かれていくことに。

 

カラス: 釘宮理恵

Hello World-カラス映画公式サイトより

 

カタガキナオミが未来から連れてきたカラス。

現実を変える特殊な能力がある。

 

勘解由小路三鈴(かでのこうじみすず): 福原遥

hello wordlかでのこうじみすず

 

図書委員のアイドル。

主人公たちを何かと気に掛ける。

 

千古恒久(せんこつねひさ): 子安武人

 

hello world 千古恒久

 

京斗大学教授。

「クロニクル京都」プロジェクトを主導する。

 

徐依依(シュー・イーイー): 寿美菜子

 

hello world 徐

 

千古教授の助手。

 

公式あらすじ

 

「お前は今日から3か月後、一行瑠璃と恋人同士になる」

京都に暮らす内気な男子高校生・直美(北村匠海)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミ(松坂桃李)が突然現れる。ナオミによれば、同級生の瑠璃(浜辺美波)は直美と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうと言う。

「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救うため、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。

しかしその中で直美は、瑠璃に迫る運命、直美の真の目的、そしてこの現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる。

 

未来から自分がやってきて、未来で死んでしまう彼女を救って欲しい、と言ってくる物語です。

今の自分はそれに協力して未来の彼女を救っていく、と想像できますが…

この映画には隠された世界の秘密がありました。

映画の口コミ・レビュー

「Hello World」は結構がっつりしたSFなので評価は分かれる作品だと思います。

一方で微妙という声も

映画感想・考察

 

ここからはネタバレの内容を含みます。

新鮮な状態で映画を見たい方はこの先を読まないでください。

 

 

「この物語(セカイ)は、ラスト1秒でひっくり返るーー」

というキャッチコピーは本当で、最後にそうくるか!と言う感想を持ちました。

映画のエンディングとしてどうなのかはさておき、SF的な考察をしたくなる結末です。

正解がある訳でもないので、色々考えてみるのが好きな方はハマると思います。

 

映画あらすじ

 

無制限記録装置「ALLTARA」

ここは2027年の京都が舞台。

無制限記録装置「ALLTARA(アルタラ)」が開発され、現実世界の情報を小型ドームに保存できるようになっている。

アルタラにはさながら実世界のデータが保存でき、千古教授らは京都の世界を年月にそって保存するプロジェクト「京都クロニクル」を進めていた。

 

主人公の堅書直美は内気な高校生。

学食のパン争奪戦で注文ができなかったり、自分の席に座る女子生徒に声がかけられなかったりして悩んでいた。

本が好きなので、「決断力」と言う本を買って読むなど、臆病な自分を変えたいと思っていた。

 

帰宅途中のある時、空に赤いオーロラがかかっているのを目撃する。

そこからカラスが出てきて、直美が図書館で借りた本を持って行ってしまう。

直美が追いかけていくと、カラスは神社で本を放り出した。

本を取り戻し安堵する直美の前に、突然男性が出現し「カタガキナオミ」を名乗ってくる。

彼は2037年から来た未来の直美で、「未来で落雷により事故死してしまった彼女(瑠璃)を救って欲しい」らしい。

 

ナオミと話すうち、直美はこの世界がアルタラに記録された世界で、自分が本物でないと告げられる。

落雷の運命を変えるために自分は何もできないとうろたえる直美に、ナオミ(以下先生)は世界に干渉できる道具「グッドデザイン」(カラスが化けた)を渡して、能力を磨くように命令する。

グッドデザインを右手につけると、金属を生み出したり机を変形させるなど能力はどんどん磨かれていった。

 

先生は直美が瑠璃と付き合うようになるまでの日記を用意していた。

それを「最強マニュアル」と呼び、直美はそれにしたがって行動していく。

しかし世界を変え続ける2人の行動はアルタラの自動修復装置から監視されるようになっていった。

 

瑠璃が事故死したのは花火大会の2027年7月3日。

その日に死ぬ運命にある瑠璃を殺害しようと「狐面」が襲ってくるが、直美はグッドデザインの狐面を跳ね除け、瑠璃を生かすことに成功する。

しかし「先生」は本当の目的を直美に隠していた。

2037年の瑠璃は死亡ではなく脳死状態で、「直美への恋心を実感した状態の瑠璃の意識」をサルベージして蘇生させることが目的だった。

目的を達成した「先生」は2037年に瑠璃を連れ去ってしまう。

 

先生は瑠璃の蘇生に成功するが、微妙な記憶の違いから怪しむ瑠璃。

一方直美はカラスの協力を得て、2037年の世界に来ることができた。

2人の「直美」がいることで自動修復システムが世界に溢れ出す。

この世界もまた、「記録」なのだと悟った先生は襲いくる自動修復装置から直美を守るため、犠牲になることを選ぶ。

自動修復装置に貫かれ、「先生」は光になって消失し、直美と瑠璃は2027年の世界に戻ろうとするのだが…

 

直美と瑠璃が来たのは見知らぬ世界。

千古教授がアルタラの自動修復を止めたため、パラレルワールドが生み出されたのだった。

 

一方先生は見知らぬ病室で目を覚ます。

そこは2047年の宇宙ステーションで、実は瑠璃が直美を蘇らすために2037年の世界をエミュレートしていたのだった。

これまで直美を誘導していたカラスはダイブしていた2047年の瑠璃なのだった。

「先生」は瑠璃と再会することができたのだった。

 

世界観を理解するために

 

・ALLTARA(アルタラ)にはこれまで起きた出来事が全て保存されている。

 

・アルタラ内部ではデータの改竄が行われると、自動修復装置が排除しようとする。

また、同一個体が2つ存在していると殺そうとする。

 

・脳死直前と意識を同調させると、意識のデータをサルベージして現実の肉体に戻すことができる。これが成功すると蘇生が可能。

 

・ 脳死直前の意識データはそのまま抜き出すことはできず、情報世界でその記録を再現することが必要。(先生が脊髄損傷しつつ何度もダイブを試みたことから)

 

・カラスは道具ではなく自意識があり、直美に話しかけて誘導していた。これは2047年からダイブしていた瑠璃。

 

・先生がいた世界もアルタラ内部のデータだった。

 

・アルタラは自動修復装置を止めると(暴走すると)新たな世界を作り出すポテンシャルがある。

 

・15才の瑠璃と直美が最後に着いた世界はアルタラが生み出した開闢世界(パラレルワールド)

 

・2047年の最後の世界が「現実世界」だった

 

印象的なセリフ

 

映画で繰り返し使われたセリフ、または印象的なセリフです。

これを考えているのも面白いです。

 

直美「僕はエキストラさ」

 

臆病で内気な直美がよく言っていたセリフ。

最後に先生はエキストラだった(瑠璃が主導していた)ことが分かるので伏線になっている。

一方「SFの中でなら自分は主人公になって一緒に楽しめる」とも言っており、主体的な行動がなかなかできなかった直美が自分で未来を勝ち取るように成長した物語だった。

 

瑠璃「やってやりましょう」

 

瑠璃が何度も言っていたセリフ。

読書以外の関心が薄かった瑠璃だが、構内で古本市を開く時には頑張って古本を集めようとしていた。

目標を決めてやると決めた瑠璃は必ずやり抜くという覚悟があった。

最後の直美のサルベージも「やってやりましょう」でやりきったのだろう。

 

千古教授「それを何というか知ってるか?開闢(かいびゃく)だよ」

 

自動修復装置が溢れ出して暴走したアルタラを止めるため、教授が言った言葉。

徐助手の「自動修復装置が停止したらどうなるのか?」という問いに「開闢」だと返答した。

(天地はもと混沌として一つであったのが分離したものとする中国古代の思想から)

世界の初め。

 

まさに「ハローワールド」というわけですね。

タイトル回収がされています。

 

疑問と個人的考察

(管理人の個人的見解です。ご了承ください。)

まず、世界はこのようになっています。

 

Hello Worldの世界

 

世界Aが15才の直美がいた世界、世界Bが先生がいた世界です。

実は世界A、Bどちらも現実ではなく、アルタラの中の記録でした。

宇宙から瑠璃が直美をサルベージしたのが世界C(現実世界)ということになります。

また、15才の直美と瑠璃は見知らぬ世界に辿りつきますが、そこはアルタラが生み出した開闢世界(パラレルワールド)です。

 

自動修復装置がOFFにされ、ついには世界を生み出す性能を発揮してしまったアルタラ。

最後には瑠璃と直美は世界CとB’に1人ずついますから2人が同時に共存してしまったことになります。

登場人物が誰も悲しまないハッピーエンドという訳で凄まじい結末ですね。

 

 

この作品はどの世界が記録でどこが真実なのかごっちゃになりますが、映画終わった後十kくり考えてみました。

 

瑠璃が脳死状態の直美を2047年からサルベージしたなら、直美はなぜ脳死になったのか?

 

 

一番の謎だと思います。

作中で先生が光になって消えるシーンがありましたが、あれがサルベージの瞬間なんですよね。

 

・先生は2027年に行き直美を誘導する

・直美への恋心を自覚した瑠璃が同調状態になり2037年にサルベージ成功

・2027年から瑠璃を取り返しに直美がやってくる

・この世界も記録と知った先生は直美のために犠牲になることを選ぶ

・先生は意識同調状態になり2047年に回収される。

 

つまり先生が脳死になったのは2037年だということになります。

瑠璃をサルベージした時の意識同調の条件は「直美への恋心」でしたが、先生の場合はどうなんでしょうか?

小説版を確認してわかりました。

このとき、瑠璃は

「貴方は大切な人のために動いた。貴方の精神は今、ようやく「器」と同調したんです」

 

と言っています。つまり、直美は

 

・2037年に大切な人を庇って脳死になった

 

と考えられます。

具体的な死因としては、

 

・2037年にサルベージされた時、アルタラのリミッターが外れていたので負荷がかかり脳死になった

・瑠璃を庇って交通事故で脳死になった

など考えられますが、ここは分かりませんね。

 

 

瑠璃はサルベージ時、古本市の記憶の齟齬で混乱して先生を怪しんだのに、直美はどうしてサルベージですんなり瑠璃を受け入れたのか?

 

 

これは未来の技術進歩でしょう。

先生がサルベージにトライしたのはおそらく世界初(千古教授によりマウスでの成功は実証されている)の試みです。

何度もダイブに失敗して脊髄損傷、左足付随になっていました。

理論も未検証でうまくいくか分からない状態でした。

 

しかし2047年の世界は宇宙ステーションです。

皆が実験を見ていたのもあり、大体的な試みのはずです。

少しくらい記録を改竄しても、意識の同調さえできていればサルベージができるようになっていたのではないでしょうか?

 

なぜ宇宙?

 

2047年の世界は宇宙から地球を見下ろしています。

宇宙い移住する「テラフォーミング」が成功していることが分かります。

宇宙が出てくる理由ですが、

 

・何らかの理由で地球に住めなくなったため(アルテラの暴走?)

・単に技術進歩の度合いを示すため

 

のどちらなんでしょうね。

どちらも考えられるので、ここも想像するしかなさそうです。

 

まとめ:ハローワールドは本格SFだった!

 

一見恋愛ものに見えますが、中身は結構なSFでした。

キャラのデザインも悪くないですので、キャラがハマれば楽しめると思います。

 

 

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