格安スマホの押さえておきたい基礎知識の解説です。
「格安スマホってそもそもどんなもの?」
「SIMフリーとか仕組みは分からない‥」
という方はまずご覧ください。
格安スマホ基礎知識
格安スマホとは?
有名な携帯会社と言えばどこでしょうか?
真っ先に上がるのは「au」、「ドコモ」、「ソフトバンク」の3社でしょう。
これらは自社で通信回線を持ち、「キャリア」と呼ばれています。
この格安スマホ業者のことをMVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼びます。
日本語訳は仮想移動通信業者ですね。
それではキャリアとMVNOとの違いはなんでしょうか?
それは 「自社で通信回線を持っているかどうか」 です。
MVNOは自前の通信回線を持っておらず、キャリアから通信回線を借りています。
MVNOは自分で通信回線を開発、整備しなくていいので安くスマホやSIMを提供することができます。
それではMVNOは具体的に何のサービスを提供しているのでしょうか?
それを理解するにはまず最近のスマホのパーツを知る必要があります。
スマホの構成要素:端末とSIM
スマホは何で構成されているのでしょうか?
答えとしては、本体「端末」とデータ通信用チップ「SIM」の2つです。 詳しく見ていきます。
端末
スマホ本体です。
スマホと言われたらまずこれを想像しますよね。
画像は「HUAWEI」の「p20 Lite」という機種です。
勿論iPhoneも端末です。
SIM(SIMカード)
端末に入っているデータ通信用チップです。
これがないと通話したり、ネットを見ることができません。
皆さんが使っているスマホにも必ずこのSIMが入っています。
ここで、「SIMロック」と「SIMフリー」について整理しておきましょう。
これらは格安スマホの歴史と深く関わっています。
格安スマホ台頭の理由
日本国内では、キャリア3社がまずスマホ販売を開始しました。
基本的にスマホ市場はこの3社の独占状態で、料金も高めに設定されていました。(これは今でも変わりません)
それら3社がやっていたことに「SIMロック」があります。
SIMロックとは、自社で販売したスマホではその会社のSIMしか認識できないようにすることです。
つまり、auで買ったスマホ端末のSIMだけ取り出して他の会社のSIMを入れてもそのスマホを使うことができませんでした。
これは顧客囲い込みの目的で行なわれていました。
この仕組みのせいで、主にSIMを販売する格安スマホ業者はなかなか普及しませんでした。
この流れが変わったのが2015年5月です。 総務省が「SIMロック解除原則義務化」を法律としてスタートさせました。
これにより、SIMフリー端末であればSIMにロックをかけることが原則禁止になりました。
SIMフリー端末とはSIMの挿し替えができる端末のことです。
例えばiPhoneであればiPhone6までの機種は最初からSIMの挿し替えができないようになっています。
現在ではほとんどの端末がSIMフリー端末となっています。
SIMロックはMVNOがSIMを販売する一番の障壁でした。
また、キャリアのスマホ市場独占の大きな原因でした。
SIMロック解除義務化により、スマホユーザーはキャリア3社だけではなくMVNOという選択肢を採りやすくなったのです。
MVNOは何のサービス提供してる?
MVNOは主にデータ通信SIMを販売する業者です。
このSIMは後で詳しく見ていきますが、大手キャリアと比べて安く・プランがさまざまだという特徴があります。
また、端末も販売しており 「SIMと一緒に買うことで安く端末を買える」 キャンペーンをよくやっています。
まとめるとMVNOは 「SIMや端末を販売・運用している会社」 と言えます。
MVNOの特徴とメリット
それではMVNOで端末やSIMを買うメリットを具体的に見ていきましょう。
キャリア3社との違いも要注目です。
MVNOはサービス料金が安い
キャリア3社(au、ドコモ、ソフトバンク)のスマホを使っていて、 「スマホの料金毎月高いな‥」 と思ったことはないでしょうか?
ソフトバンクの例でみてみましょう。
ソフトバンク
料金プラン | 月額 |
通話定額ライト(基本料金) | 1836円 |
データ定額5G | 5400円 |
ウェブ使用料 | 324円 |
7560円 |
毎月7560円というのは結構な出費です。
月額料金が高い理由として、キャリアが自分で無線通信設備の運営費がかかる、ということがあります。
また、プランが過剰であると感じた方もいるかと思います。 (普段毎月2GBしか使わないのに5GBプランが最初からついている、など)
普段あまり使わないサービスに高額な月額を払いたくはないですよね。
一方MVNO(格安SIM)の場合です。
こちらは大手MVNOであるmineo(マイネオ)の場合
mineo(マイネオ)
料金プラン | 月額 |
音声通話 | 610円 |
データ通信6G | 1580円 |
2190円 |
このプランでは、毎月6GBのデータ通信をして音声通話機能を使うことが可能です。
ソフトバンクの時より多くネットができる(5GB⇒6GB)のに月額は5000円以上安くなっています。
さらに、音声通話がそもそもいらない(LINE通話で事足りる)という方は音声通話機能を外して節約することもできます。
格安SIMのメリットがお分かりいただけたでしょうか?
まとめると、
のが格安SIMの大きな強みです。
自分に合った料金プランで、しかも安く使うことができるのです。
格安SIMのプランというのは本当にさまざまで、用途に合わせて一番いいプランを選ぶのが最高ですよね。
MVNOの魅力的なプランの具体例
それではMVNOの魅力的なプランを具体的に見ていきましょう。
想定されるユーザーに対して何通りか見ていきます。
1:ライトユーザー(通話をほとんどせずギガも最小限でいい)
仮にAさんとしましょう。
Aさんは通話をほとんどせず、データ通信(ギガ)もほとんど要らないと考えています。
スマホを使う主な用途は Googleマップや食べログ、LINEくらいです。
Aさんだと、毎月のギガも3GBあれば十分です。
例えばmineoにSIMを乗り換えましょう。
月額利用料金 | [jinstar4.0] |
---|---|
通信速度 | [jinstar4.0] |
ギガのコスパ | [jinstar4.5] |
契約縛り期間 | [jinstar4.0] |
保証等サービス内容 | [jinstar5.0] |
mineo(マイネオ)
料金プラン | 月額 |
音声通話 | 610円 |
データ通信3G | 900円 |
1510円 |
月額1510円でスマホを使うことができます。
キャリアだと月額はおよそ7000円ですから、不要なオプションを削り5000円以上の節約になります。
ミドルユーザー(通話は必要でギガも結構ほしい)
ミドルユーザーBさんを想定しましょう。
Bさんは通話をよくしますし、スマホゲームが好きなので月に10GBくらい使いたいとします。
キャリアで5GBのプランでギガが不足しており、ストレスを感じていました。
この場合でもMVNOへの乗り換えは有効です。
例えばIIJmioへ乗り換えてみます。
月額利用料金 | [jinstar4.5] |
---|---|
通信速度 | [jinstar4.0] |
ギガのコスパ | [jinstar4.5] |
契約縛り期間 | [jinstar4.5] |
保証等サービス内容 | [jinstar5.0] |
IIJmio(アイアイジェー・ミオ)
料金プラン | 月額 |
ファミリーシェアプラン(音声通話+12GB) | 3260円 |
3260円 |
IIJmioだと、12GBとたっぷり使っても月額は3260円となります。
大手キャリアで使い続けるより4000円くらい安いですね。
また使えるギガも増えています。
注:IIJmioは端末販売に力を入れているMVNOで端末も一緒に購入したりキャンペーンを併用することでもっと安くスマホを使うことができます。
機種を新しくしたいなら特におすすめ!
ヘビーユーザー(YoutubeやInstagramをよく使う、ギガはたっぷり欲しい)
ヘビーユーザーCさんも想定してみましょう。
CさんはYoutubeやInstagramをよく見ます。
毎月20ギガクラスのプランが理想です。
ギガ使い放題プランだとキャリアではソフトバンクの「ウルトラギガモンスター+」があります。
こちらを使うと、家族割など割引なしのプランでは月額10000円以上かかります。
これはCさんには手痛い出費ですよね。 MVNOなら実は「特定のサービス使い放題!」というSIMがあります。
使い放題サービスで有名なMVNOは「BIGLOBEモバイル」と「LINEモバイル」。
BIGLOBEモバイルならYouTubeやU-NEXT、Apple Musicなど使い放題の「エンタメフリープラン」 LINEモバイルなら が選択可能です。
BIGLOBEモバイルだと‥
BIGLOBEモバイル
月額利用料金 | [jinstar4.5] |
---|---|
通信速度 | [jinstar4.5] |
ギガのコスパ | [jinstar4.0] |
契約縛り期間 | [jinstar4.5] |
保証等サービス内容 | [jinstar5.0] |
料金プラン | 月額 |
12GBプラン(音声通話+12GB) | 3400円 |
エンタメフリーオプション | 480円 |
4380円 |
CさんはエンタメフリーオプションでYouTubeを楽しみつくし、12ギガでInstagramを使うことにしました。
これで5000円以上の節約です!
LINEモバイル
料金プラン | 月額 |
コミュニケーションフリープラン | 3220円 |
3220円 |
LINEモバイルでは、LINEやFacebook、Twitter、Instagramが使い放題なコミュニケーションフリープランがあります。
CさんはInstagramはコミュニケーションフリーで、Youtubeを月々のギガで楽しむことにしました。
この場合はなんと7000円くらいの節約になりますね。
まとめ:格安SIMで賢く・自分に合ったプランを選ぶ!
今は格安SIMを自分で選ぶことができる時代です。
「今のスマホ月額高いなあ‥」
「スマホそんなにつかってないのに‥」
と思う方は特に要注意! 格安SIMで節約できる可能性が高いです。
こちらでスマホの使い方を分析し、自分に合うMVNOを探していきましょう!
https://kakuyasu-sim-now.com/smaho-gaga-kaiketu/