HUAWEIとGoogleの代理戦争の実態!スマホへの影響と予測をわかりやすく解説!

アメリカ政府がHUAWEIの規制を打ち出しているのがニュースになっています。

アメリカ政府は最近Googleに要請し、HUAWEIスマホでGoogle のソフトが使えなくなるという噂も…

HUAWEIスマホの今後や日本政府の対応、予測を詳しく解説!

 

アメリカ・中国の5G戦争

 

 

まずは今回の問題の背景を押さえておきましょう。

アメリカ政府のHUAWEI規制の背景にあるのはアメリカ・中国の「5G戦争」です。

 

5Gとは、今年後半以降実現すると期待されている通信技術です。

「5G」のGは「Generation」の略で、つまり第5世代の通信規格ということです。

日本でも現在使われているのは「4G(LTE含む)」が最新なので、その次の技術ですね。

5Gで実現するのは、

 

①:超高速 (最高伝送速度10Gbps)  

②:超低遅延 (遅延は1ms程度)  

③:多数同時接続 (100万台/km²の接続機器数)

 

の3点です。

まとめると、「高速・遅延なし・複数台接続が今の100倍以上で」実現する技術です。

 

5Gの技術・歴史についてはこちらで詳しく解説しています。

5GとIoTを分かりやすく解説!技術とメリット・できること

 

この「5G」技術の開発・普及を1番速く実現しようと争っているのがアメリカと中国というわけです。

 

5G技術のトップを走るHUAWEI・Google 

 

5G技術は、アメリカや韓国、中国など世界中が競って開発しています。

その中でもトップを走ると言われるのがアメリカと中国

アメリカは「Google」、中国は「HUAWEI」が、技術をもつ大企業です。

 

Google といえば、クロームやグーグルマップ、Gメールなど身近に使ってますよね。

スマホの「アンドロイド」も、Googleが開発・提供するスマホ用のソフトウェアです。

対してHUAWEIも広く普及する通信・スマホサービスを手がけます。

HUAWEIのスマホでは「P20 lite」や「nova lite3」などが有名です。

日本でも大人気のアンドロイドスマホなので、使っている方もいるのではないでしょうか?

 

 

トランプ大統領によるHUAWEI規制

 

最近話題になっているのが、トランプ大統領による「情報通信技術とサービスのサプライチェーンの保護に係る大統領令」です。

この大統領令は2019年5月15日に署名されました。

今回も大統領令では、

 

「安全保障上の脅威となる企業の通信機器をアメリカ企業が使用することを禁じる」

 

ことが記載されています。

”敵対的な国”は明言されてないですが、中国政府と密接な関わりのある「HUAWEI」や「ZTE」といったメーカーの機器はアメリカ国内から排除されると見られます。

また、これらの中国企業がアメリカの重要技術を含む製品を購入することもできなくなります。

 

今回の大統領令では”アメリカ企業”が対象ですので、アメリカ企業であるGoogleも含まれています。

HUAWEIスマホに使われているソフト「Android」を提供・サポートするのはGoogleですので、HUAWEIとGoogle とはこれまでビジネスパートナーでした。

今回の大統領令を受けたGoogleの対応を見てみましょう。

 

Googleの対応

 

この大統領令を受けて「Google が HUAWEIとの取引を中止する」と、ロイター通信が報じました。

Google はソフトウェアやハードウェア、他サービスについて、オープンソースで入手可能なもの以外、HUAWEIが入手できないようにするとのことです。

これにより、今後のHUAWEIスマホで やGoogle Playなどが使えない可能性が出てきました。

追記:ロイター通信によると、「HUAWEIがこれから発売するスマートフォンは、最新のアンドロイドOSやGoogle Play ストア、Youtubeなどにもアクセスできなくなる」そうです。

 

ただし、すでに発売されているHUAWEIスマホ(P20 liteなど)ではGoogle ソフトは問題なく使用可能です。

例えば格安SIM業者(MVNO)ですでに発売されているAndroidスマホでも問題なくGoogleサービスが使えますので安心してください。

 

こうなると気になるのは日本での影響ですよね。

日本の通信業者の対応を見てみましょう。

 

日本での影響

 

HUAWEIは2019年5月21日、日本向け新型スマホ「P30 Pro」や「P30」、「P30 lite」を発表しました。

特に最上位モデルの「P30 Pro」は約9万円と高額ですが、最新の技術を多く搭載し注目されています。

AIトリプルカメラや画面内指紋センサー、ワイヤレス充電など機能もりだくさん!

特にHUAWEIスマホの強みである、カメラ性能に磨きがかかっています。

 

この発表を受け、

 

・NTTドコモから「P30 Pro」

・auから「HUAWEI P30 lite Premium」

・ワイモバイル(ソフトバンク)から「P30 lite」

 

が展開予定です。

ですが、各社とも販売については態度を明らかにしていません。

どのキャリアもHUAWEIスマホの不透明感を慎重に調査している、といったところでしょうか。

 

HUAWEIスマホに対してどう考えるべきか

 

HUAWEIによると今回発表された「P30」のモデルでは、AndroidやGoogle Playは問題なく利用可能とのことです。

ただ、それ以降のスマホではGoogle サービスが提供できずHUAWEI独自のOSやソフトが搭載される可能性が高いです。

やはりYoutubeやGoogle Playは私たちも馴染みが深いですので、それらが使えないスマホは嫌ですよね。

 

アメリカや日本でも正式な対応については8月頃発表と予想されており、今後のHUAWEI新型スマホの購入は様子見することをおすすめします。

 

 

 

 

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