自作パソコン・BTOパソコンの場合、メモリを選ぶ必要があります。
CPUやグラボほど重要ではないですが、用途を考えメモリをしっかり選んでおくとPCの快適性に差が出ます。
私の経験談含め徹底的に解説しましたので、参考にしてください!
メモリの事前知識
まずはメモリについて解説します。
メモリとは何か?型番はどのように見ればいいのかはこの章を読むと分かります。
要点だけ知りたい方は、黄色いマーカー付き文章でまとめてますのでそちらをどうぞ。
メモリって何?役割は
メモリは「CPUさんの作業机」と考えてください。
ブラウザを開いたり、動画を再生したり、ゲームをしたりなど、処理をするのがCPUの仕事です。
最近では性能のいいCPUが多く発売されていて、かなり快適なパソコンを作れるようになっています。
CPUの選び方!用途と性能で後悔しない型を選ぶ方法徹底解説!
ですが、高性能なCPUを使っていてもパフォーマンスが低くなる場合があります。
それが、メモリの容量が小さい場合です。
「作業者が作業机で計算をする」例を考えてみましょう。
机が広いと、計算用紙やメモをふんだんに取りながら計算を進められますよね。
ですが机が狭く場所がほとんど使えない場合、メモも置けないので暗算で進めるしかありません。
つまり、CPUの性能を活かすにはし
ご充分大きなメモリ容量が
パソコンで色々なソフトを多重起動したい方は、まずは容量の大きいCPUを選ぶ必要があります。
デスクトップPC用かノートPC用か
メモリには2種類あり、それが「デスクトップPC用」と「ノートPC用」です。
購入予定のPCがデスクトップPCなのかノートPC(に準じるサイズ)なのかを確認します。
メモリの名前は以下のようになっています。
・デスクトップPC形状:DIMM
・ノートPC形状:SODIMM
ノートPC形状は、デスクトップPC形状の半分くらいの長さしかありません。
メモリの種類を間違えるとマザーボードに挿入できませんので、まず確認してください。
メモリの容量とは
メモリには容量があり、G(ギガ)で表示されています。
よく見る一般的なメモリの容量は
・4GB(ネット閲覧、音楽や動画視聴がメイン)
・8GB(ブラウザゲーム、同時作業を行う)
・16GB(PCゲーム、イラスト制作、同時作業を行う)
・32GB(重量級PCゲーム)
・64GB(3Dモデリング、ゲーム制作)
です。(本当は128GB以上にもできますが用途が限られるので省略します。)
どの容量を選べばよいのかの目安は上のとおりです。
重量級のPCゲームを遊びたい方は32GB以上にしておきましょう。
用途を特に決めていない方は、一般的な自作PCでのメモリ容量の16GBを選んでおくのがおすすめです。
メモリのクロック(MHz)とは
メモリで確認すべきなのは、容量の他にもう一つあります。
それがクロック(MHz)で、メモリが1秒にどのくらいのデータを転送できるかを表しています。
単位はMHz(メガヘルツ)で100万回 / 秒を表しています。
よくあるメモリのクロックを確認します。
・DDR4ー2133(2133MHz)
・DDR4ー2666(2666MHz)
・DDR4ー3200(3200MHz)
・DDR4ー3600(3600MHz)
数字が大きいほど高性能で、一般的に流通しているのが上の4種類です。
使えるメモリクロックはマザーボードによりますので、マザーボード側の機能を見て対応しているクロック数を確認しておきましょう。
DDR4-2666(広く使える型)
DDR-3200 か DDR-3600 (ゲーム用途など速度を追求したい場合に、要マザーボードの機能確認)
ここまでを押さえておけば、メモリの8割は理解したことになります。
(黄線の部分を見返してみてください)
この後は予算と相談しながらメモリを選べばよいのですが、その前におまけ事項を解説します。
おまけ:オーバークロック(OC)とは
メモリにはオーバークロック(OC)という機能があります。
ざっくりいうと、
通常以上の速度を出す限界突破
です。
例:DDR-2666のメモリを3200MHzで動かす。
オーバークロックができるメモリは表示がされています(「OC対応」など)
・オーバークロックができるか
・マザーボード側でオーバークロックに対応しているか
・対応しているならどのくらいの速度まで上げられるか
を確認してみてください。
ここまで覚えておけばメモリに関してほぼ理解できています。
2021年8月ズバリおすすめは?
まずは2021年8月おすすめのメモリをズバリ紹介します。
価格帯(性能順)で分けています。
ハイエンド、ミドルエンド、ローエンド
製品のランクのこと。
・ハイエンドが高性能(高級)
・ミドルエンドが中くらいの性能(コスパ重視)
・ローエンドが低めの性能(必要最小限)
という感じ
メモリに関しては、ローエンドという区分があまりないので、ハイエンドとミドルエンドのみで紹介します。
ハイエンドおすすめ
DDR4-3200の16Gb×2枚セットです。(32GB)
この値段で32GBの高速メモリですのでコスパが良いです。
対応しているマザーボードは
Intel:Z590/H570/B560/H510/Z490(H470)
AMD:X570/B550/A520/X470/TRX40/B450
と幅広いので安心です。
ミドルエンドおすすめ
有名なコルセア製の8GB×2メモリセットです。
一般的に広く使われているので安心感があります。
重量級ゲームを遊ぶ予定がない方はこちらの16GBメモリで充分です。