自作PCを始めようと思っている方、結構いるのではないでしょうか?
専門用語がたくさん出てきたりして、モヤモヤしますね。
PCを考える際に必要な用語をまとめました!
最初の知識
パソコンショップ
自作PCはパソコン専門店で買うのがおすすめ。
店舗なら詳しい店員さんになんでも聞ける。
ネットショップは割引があり安いのがメリット。
BTOパソコン
受注生産のパソコンで、ある程度構成が決まっている。
一部パーツをカスタマイズできることもある。
例えば、フロンティアのこちらのパソコン。
・Windows 10 Home 64bit版 [正規版]
・インテル Core i5-10400F プロセッサー
・インテル H570 チップセット
・16GB (8GB x2) メモリ
・512GB M.2 NVMe SSD
・NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER
・600W ATX電源 80PLUS BRONZE
・1年間センドバック保証
114,800円(税込)
・NVMeを1TBにする
・ハードディスクをつける
・メモリを32GBに増設する
というカスタマイズをして注文することができる。(金額はカスマイズ内容に応じて変わる)
自分が重視したいポイントを強化して自分専用のPCが購入できる。
自作パソコン
自分でパソコンパーツを別々に購入し、組み立てる。
マザーボードやCPU、ケースのサイズなど相性があり、組み合わせを間違えると組み立てられないことも。
特にCPUがIntelかAMDかには注意が必要で、他のパーツはCPUに合わせて買う必要がある。
パソコンのパーツを自由に選べること(後からアップグレードもできる)、(組み立ては怖いが)組み上げられれば知識がつくことが最大のメリット
筆者の自作PC(2020年3月組み立て)
・CPU:AMD Ryzen 3700X
・GPU:NVIDIA Geforce RTX 3070Ti(後からパーツアップグレード)
・メモリ:G.Skill DDR4メモリ SNIPER X 32GB(16GBx2)
・マザーボード:ASROCK X570 Steel Legend
・ストレージ:WD Blue SN500 NVMe WDS500G1B0C
・ケース:Antec P110 Silent
・OS:Windows 10 Home Edition
自作PCは楽しいが、パソコンショップの店員さんに聞きながらパーツを選ぶのがおすすめ。
PCパーツに関する用語
CPU(しーぴーゆー)
Central Processing Unitの略。
通称「CPU」。
演算・処理を行うことができるチップ。
パソコンの処理性能を決める重要なパーツなので、動画編集やイラストなどいろいろなことをしたい場合はコストをかける価値がある。
ゲーミング目的の場合はGPUの方が重要な場合が多い。
CPU、メモリ、ストレージはセットで考えると分かりやすい。
CPUは「作業者」のイメージ。
作業者が優秀だとパソコンも優秀と言える。
CPUの選び方!用途と性能で後悔しない型を選ぶ方法徹底解説!
GPU(じーぴーゆー)
Graphical Processing Unitの略。
通称「グラボ」。
VGA、グラフィックカードとも言われる。
GPUを探すならパソコン工房が安い(セールをよく開催している)
作PCを組むうえで一番考えるパーツで、グラボを選ぶのが自作PCの楽しさと思う。
映像出力の機能を持ち、基本的にディスプレイに画面を表示するの役割を持つ。
一部、動画編集のエンコードを行えるGPUもある(NVIDIAが多い)。
重いゲームをやる際には、モデルやテクスチャが何重にもなるので高いGPU性能が必要になる。
WQHDや4Kでプレイ、重量級FPSなど楽しみたい場合はここにコストをかけよう。
GeForce4000番台の4070くらいあると大体のゲームがストレスなくできる。
メモリ
RAM(ラム)とも言われる。
データを一時的に保管しておく場所で、メモリ容量が大きいとたくさんの作業を同時に行えるようになる。
容量を目安に考えるとよい。
単位はGB(ギガバイト)で、4GB、8GB、16GB、32GBがよくある値である。
8GB以上は欲しい。
CPU、メモリ、ストレージをセットで考えると、
メモリはデスクのスペースのイメージ。
スペースが広いほど、いろいろな作業を同時に行える。
ストレージ
PCのデータをしまっておく場所。
単位はGB(ギガバイト)、TB(テラバイト)のどちらか。
よくある値は、256GB、512GB、1T、2T。
512GB以上あると余裕がある。
なお、ストレージには3種類ある。(HDD、SSD、M.2 NVME)
CPU、メモリ、ストレージをセットで考えると、
ストレージはデスクの引き出しのイメージ。
PCでは作ったものは引き出し(ストレージ)に入れている。
HDD(ハードディスクドライブ)
最も安いストレージ。
機械駆動式なので衝撃に弱い特徴がある。
容量当たりの価格が一番安いのがメリット。
ただし、転送速度(読み書き速度)は3つの中ストレージの中で一番遅い。
速度の目安は大体500MB/sec。(1秒に500MBのデータを転送可能)
写真や動画など、アクセス速度が不要で大容量データの保存に向く。
基本はSSDかM.2の方がおすすめだが、大容量ストレージが欲しい場合に検討しよう。
接続方式はSATAケーブル。
SSD(ソリッドステートドライブ)
通称SSD(エスエスディー)。
これが使われているパソコンが現在一番多い。
HDDとは異なりフラッシュメモリで構成されていて、HDDよりは高価。
機械駆動式ではないので衝撃に強い。
HDDよりも高速に読み書きが可能だが、M.2よりは遅い。
速度の目安は大体1000MB/sec。
M.2との価格差がほとんどなくなってきているので、できればM.2にしたい。
接続方式はSATAケーブル。
M.2 NVME SSD(エムドットツー)
現在最も高速なストレージ。
速度目安は3000MB/sec。
圧倒的な転送速度を誇り高価だったが、最近はSSDとの価格差がなくなってきている。
電源を入れてWindowsが2秒ほどで立ち上がるのはなかなか感動である。
ストレージ用には最もおすすめ。
接続方式はM.2スロット。
SATAケーブルではなく、マザーボードの上のスロットに直接挿入する。
VRAM(ぶいらむ)
GPUに搭載されているメモリ。
単位はGB(ギガバイト)で表示される。
VRAM容量が大きいほど、重量級ゲームを快適に遊べるようになる。
VRAMの値では4GB、6GB、8GB、16GBがよくある値。
6GB以上は欲しいところ。
マザーボード
メモリやCPU、ストレージなどを接続したり、外部出力をしたりするパーツ。
パソコンの中心パーツと言える。
Intel用とAMD用のマザーボードがあるので、必ずCPUとセットで考えよう。
また、サイズが何種類かあり、規格で決まっている。
大きい順に、「ATX」、「micro-ATX」、「mini-ATX」の3種類である。
(microとminiが紛らわしい!)
マザーボードが大きい方が拡張性(あとでいろんなバーツを足せること)が高く、PCケースも大きくなることを覚えておこう。
こだわりがなければATX、小さいケースのPCにしたい方はmicro-ATXやmini-ATXを選ぶとよい。
価格は1万円~10万円とピンキリだが、規格があっていればまずは安いものでOK。
選び方(この2つを押さえよう)
・CPUの種類に合わせる(AMD、Intel)
・サイズに合わせる(ATX、micro-ATX、mini-ATX)
電源
パソコンに必要な電力を供給する。
単位はW(ワット)。
よく見る値は550W、650W、750W、850W。
どれでもいい場合が多いが、GPUやCPUが高性能な場合は750W以上推奨。
電源には、認証という項目もある。
これは電力の変換効率を表すもので、以下の表のようになっている。
負荷率 | 80 plus | 80 plus BRONZE | 80 plus SILVER | 80 plus GOLD | 80 plus PLATINUM | 80 plus TINANIUM |
20% | 80 | 82 | 85 | 87 | 90 | 92 |
50% | 80 | 85 | 88 | 90 | 92 | 94 |
100% | 80 | 82 | 85 | 87 | 89 | 90 |
最上級のTITANIUMは負荷率100パーセントでも90%を保っている。
とはいえ、変換効率の差はそれほどないのでBRONZEで特に問題はない。
こだわるなら、80plus GOLDがおすすめ。
PCケース
PCを入れておくためのケース。
大きさで規格が決まっており、主に「ミニタワー」「ミドルタワー」「フルタワー」の3つである。
大きさによって収納できるマザーボードの規格が異なるので、ケースとマザーボード(+グラフィックボード)はセットで考えよう。
ATX規格のマザーボードならミドルタワーにするとよい。