スマホの高額部品はいくら?HUAWEI P30 Proの分解と韓国輸出規制に学ぶ電子部品の価値

エキサイトニュースで「HUAWEIのスマホを分解してみた!」という記事を読みました。

こちらでは部品の半分以上が日本製だったとのことで、スマホの部品について気になりました。

管理人がスマホの部品について調べてみました!

 

HUAWEIのスマホを分解した結果

 

きっかけとなったのがこの記事です。

ファーウェイのスマホを分解してみた!(エキサイトニュース)

 

この記事では、日本の研究機構がHUAWEIの最新スマホ「HUAWEI P30 Pro」を分解し、部品の製造元を調べています。

 

その結果、部品は全部で1631個あり、

アメリカ製:15個(0.9パーセント) (コスト面16.3パーセント)

日本製:869個(53.2パーセント) (コス面ト23パーセント)

中国製:80個(5パーセント) (コスト面38.1パーセント)

だったそうです。

ファーウェイといえば、中国トップクラスのスマホメーカーです。

そのファーウェイで日本製の部品が半分以上だったことが話題になりました。

 

これを見て管理人は

「スマホの部品には何があるのか?」

「スマホで一番高額な部品は何だろう?」

と疑問に思い、調査しました。

 

スマホの部品とは〜電気部品の6大構成要素

 

HUAWEIスマホを分解すると1631個の部品があったように、スマホには小さな部品がたくさん入っています。

まずは部品の構成要素を確認します。

スマホやゲーム機、テレビなどには6大構成要素があります。

村田製作所の公式サイトより引用

 

その6大構成要素がこちら

1:コンデンサ

コンデンサの外見

wikipediaより

 

コンデンサは電気を蓄えたり放出したりする電子部品です。直流を通さないで絶縁するはたらきもあります。電子回路では必ず使うと言って良いほど、電子機器に欠かせない部品です。

 

コンデンサはキャパシターとも言われます。

大きさも様々です。

 

2:抵抗器

抵抗器の外見

wikipediaより

 

抵抗器は電気を流れにくくする電子部品です。流れる電流の量を制限したり調整したりすることで、電子回路を適正に動作させる役割をもつ大切な部品です。

 

抵抗は理科の授業で勉強した覚えのある方も多いでしょう。
小さく塗ってある色のコード(カラーコード)で抵抗値が分かります。

 

3:コイル

 

コイルの外見

wikipediaより

 

コイルは電気と磁気を互いに作用させて色々なはたらきをします。コンデンサ、抵抗器と合わせて、電子回路の基本となる部品です。インダクタとも呼ばれています。

 

電線を巻くことで磁場や電場を生み出すのがコイルです。
こちらも電子回路にほぼ使われています。

 

4:ダイオード

ダイオードの外見

wikipediaより

 

ダイオードは、電気の流れを一方通行にする部品です。トランジスタやICなどと同じ仲間で、能動部品と呼ばれます。半導体を用いた基本的な部品です。

 

ダイオードは電流の向きを1つにできる素子です。

こちらも細かい部品です。

 

5:トランジスタ

 

トランジスタの外見

wikipediaより

 

トランジスタは電気の流れをコントロールする部品です。半導体でできた能動部品の代表と言われるぐらいとても重要な部品で、いろんな電気回路で活躍しています。

 

信号の増幅や、回路のオンオフをすることができます。

3つ足のものが多いのが特徴です。

 

6:スイッチ

 

スイッチの外見

Amazonより

 

スイッチは電気の通り道のオン/オフや切り替えをする部品です。機械的な動作で電気をコントロールする機構部品の仲間で、人が操作するためのつまみやボタンがついています。

 

一番イメージしやすい部品だと思います。

ゲームやスマホでも、電源ボタンがついていますよね。

手で押してオンとオフを切り替えたりします。

 

構成要素が集まったのがIC(集積回路)

 

これら6つの構成要素などが集まってできているのがIC(集積回路)です。

集積回路の外見

wikipediaより

 

写真のように手のひらサイズのものもあれば、ナノメートル単位(1メートルの1000000000分の1)の超ミニサイズのものまであります。

 

この集積回路がスマホにも詰まっており、ここに半導体が多く使われています。

 

半導体〜日本企業が大きなシェアを占める

 

トランジスタに代表される半導体は、電気的性質を持つ製品です。

トランジスタなど半導体のシェアで日本は世界的に優位に立っています。

日本経済新聞の記事では日本企業の半導体シェアが5割との試算も出ています。

半導体がスマホに多く使われているからこそ、日本製の部品がHUAWEIスマホにも多く入っていたのですね。

 

対韓輸出規制とは

韓国との関係悪化で、日本政府は7月1日に「対韓半導体輸出規制」を発表しました。

スマホやパソコン、ゲーム機などなど広く使われる半導体が日本から買えなくなると困るからですね。

この規制は7月4日に発動することになっています。

 

スマホの高額部品を調べてみた

 

海外の研究機関が分解したデータから、スマホの高額部品を調べました。

iPhone7とiPhoneXの分解データを見てみます。

 

まずはiPhone7から。

 

 

部品名 金額
ディスプレイ 43ドル
通信チップ 32.9ドル
プロセッサ 14.9ドル
メカニカル 16.7ドル
ストレージ、RAM 16.4ドル
バッテリー 2.5ドル
320ドル

 

iPhone7ではディスプレイが一番高額な部品で、約4500円でした。

iPhoneが画面の性能にこだわっていることが分かりますね。

続いてiPhoneX。

 

部品名 金額
ディスプレイ 110ドル
その他 260ドル
370ドル

 

iPhoneXでは、iPhone7と原価はそれほど変わらない(50ドルほど)のですが、ディスプレイの値段がかなり高くなっていますね。

iPhoneXではSuper Retinaという有機ELディスプレイを採用しています。

コントラスト(発色)がいいのが特徴で、鮮明な画像を楽しめるようになっています。

 

スマホは画像にこだわりが強いのが分かりました。

 

 

まとめ:スマホ部品で一番高いのはディスプレイ!

 

スマホ部品で一番高額なのはディスプレイでした。

原価の3分の1を占めるほどこだわりのディスプレイだからこそ、綺麗な画面を私たちは楽しめるのですね。

また、半導体で世界をリードする日本企業の頼もしさも感じられたと思います。

 

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